ほぼ日記のようなもの

仕事に関係あったりなかったり

パートナー

「もう恋人は作らないの?」とか、「もう1回くらい結婚しないの?」とか、よく聞かれます。
若い女性に「え〜もったいない、合コン連れて行ってあげますよ!」と誘ってもらったりもするのですが、合コンは1度も行ったことがないし、「私、合コンって行ったことない」「えっ?!そんな人いるんだ!!」と言う一連のやり取りを一生したいので行かないままでいようと思っています。
そういう話になると面倒なんで、そろそろジョニー・デップがプロポーズしに来る頃だからさ、彼がウィノナ・ライダーと別れた頃から待ってるんだけど、お互い若かったからね、なんか私たちって遠回りしちゃったけど、そろそろ日本語もマスターしただろうから。と一気に言うようにしています。「一気に」がポイントです。
(あっ…そういう人か…)または(冗談なんだろうけど痛いな…)という空気になりますが、それでいいのです。
付き合いが長い友人になるとこの手は使えないので、もう男の面倒なら毎日散々みてるからさー(息子)、今更増えても困るもん、と言っています。
なんか、びっくりするほど男の人に興味がなくなっちゃったんですよね。だからと言って女性が恋愛対象とかでもないけど。もう、脳みその「恋愛」「ときめき」「どきどき」の部分が死んでるんだと思う。
なぜ、私が今1人だからって「パートナー作らないの?」の話になるのかも不思議です。老いも若きも男も女も、ほとんどの人が、少し話すと「恋人は?」「再婚は?」と聞いてきて、しまいにゃ「もしかして、体だけの人とかいたりするの?」。だる〜い。いねぇよ。
まだまだこれからよ、強がらないで男の人に甘えたらいいのよ、とかね。強がってるように見えるなら、それは私が未熟なせいなのでしょう。
だけど私も、きっと今までこういう価値観の押しつけを散々人にしてきてるんだろうしなぁ、巡り巡って自分に返って来てんだな…と反省したりもします。
付き合っている男性との再婚を悩んでいる友達がいます。
数年間パートナーとして一緒にいたけど、籍を入れて夫婦になるべきか、と悩んでいるようで、よく相談をされます。
結婚に失敗しかしてない私に相談するんじゃなくて、成功した人に聞いた方がいいよ、と言うのですが。この年齢になると、もうしくじる訳にはいかない…!という焦りもあるのかな。
相談、というか背中を押して欲しいだけとは分かっているのですが、友達だからこそ滅多なことは言えないです。なので最終「わからん、そういうのは自分で決断するしかないよ」と言って終わるのですが。本当は、1人も楽しいよ、と言いたいけど、それこそ価値観の押しつけですもんね。
恋人や夫がいない状態ってほとんど三十年ぶりくらいです。1人になると自分の輪郭がはっきりして、これは好き、これは嫌い、とすぐに決断することができるのだなぁ、と実感します。色恋沙汰とは無縁だった子供の頃に戻ったみたいで、脳みそが軽くて気分が良いです。
まだ子供が巣立っていないから、まだ飼っている動物たちが元気だから、親が生きているから、ギリ体力もあるから、という条件が揃っている環境だからなのかも知れません。
こんな調子だと、そのうち本当に孤独な人になると思うのですが、「本当の孤独」を感じてみたい気もするし、それに備えて少しずつ準備をしていきたいとも思います。
結婚からも、濃い人間関係からも逃げてフラフラ生きて、挙句一人で生きる自信がなくなって、「そういう人たちが身を寄せあって生きるコミューン」みたいなのに所属するのもすごく嫌です。
まあ、いちいち真剣に考えなくとも、そのうち忘れた頃にジョニー・デップがプロポーズしてくるとは思いますが…。